そらうにの「一口馬主はじめました。」

のんびり一口馬主ライフ│ウマ娘から競馬の世界に入り、2022年8月からDMMバヌーシーで一口馬主デビュー。日々感じたことや馬に関することを記事にしています。

京都記念とエフフォーリアと心房細動

こんにちは、そらです。

こんにちは、うにです。

今回の記事は心房細動についてまとめました。

当然だけど馬にも起きることだよね…

 

 

はじめに

こんにちは、そらうにです。

今回は競走馬が引退する要因の1つとなり得る、「心房細動」について調べたことをまとめました。

なお、調べた結果をもとに個人の見解を述べている点については予めご承知おきください。

 

2023/2/12のGII京都記念で起きた出来事

時は2/12まで遡ります。

そらうには競馬場に行く以外は、基本的にGIのみ馬券を購入し、テレビで中継を見ています。

が、今回の京都記念は違いました。

 

今度の京都記念、おドウとエフフォ出るから見よう!

GIIだけど…おぉ…確かにこの出走表はGIと言わんばかりの顔ぶれ…

 

※おドウ…ドウデュースの愛称/エフフォ…エフフォーリアの略称

 

当日のレース動画はコチラから。

 

最初の観客のどよめきは1コーナーあたりでした。

 

逃げのユニコーンライオンを捉えてぐいぐい迫るエフフォーリア。

レース履歴を見ると、最近のGIレースでは中団やや後方に位置取ることが多いようです。とすれば、今回の位置取りはエフフォーリアの定石から外れています。

 

テレビで見ていたそらうにも思わず声をあげました。

 

エフフォーリアめっちゃ飛ばしてる!

ユニコーンライオンがんばれー!

 

3コーナー付近まではそのままの流れで進み、物語は4コーナーへ。

 

ドウデュースがするすると位置をあげ、最後の直線に向かう。

粘るユニコーンライオン。

4コーナーに差し掛かったとき。

横山武史騎手の挙動が変わった瞬間

手綱を動かしてエフフォーリアを追っていた横山武史騎手の動きが変わりました。

 

そこから4コーナーを抜けた直線でどんどんと失速していくエフフォーリア。

見えなくなる位置まで消えていきます。

それと裏腹に、圧巻の末脚でどんどんと加速していくドウデュース。

 

見事な1着、結果はドウデュースの圧倒的勝利となりました。

 

しかし、その後にショッキングなことが起こりました。

カンテレ競馬の動画にはしっかりとその様子が残っています。

 

 

ドウデュースの後を追って次々とゴール板を超えていく出走馬たち。

その最後に横山武史騎手が乗ったエフフォーリアがやってきます。

あの4コーナーまでの疾走はなんだったのか…故障でも起きたのか…不安な気持ちで見つめていると、横山武史騎手がエフフォーリアから下馬していました。

 

実況「そしてなんと、エフフォーリアはジョッキー、横山武史騎手が下馬しています」

 

テレビからも現地のどよめきが伝わってきました。

通常、レースが終わると検量するまでは下馬することは禁止されており、失格の対象となります。

それを知っててなおその行為をやっているということは…単なる故障で片付けられない事態が起きているのではないでしょうか。

その場でエフフォーリアの馬具をどんどん外していく横山武史騎手。

不安が一層ふくらみますが、しかしエフフォーリアの歩様に異常はないように見えます。最終的に自分で歩いて戻っていきましたが、ハラハラし通しで京都記念は幕切れとなりました。

 

エフフォーリアどうしちゃったんだろう

競走中止になってるね

 

このときの会場の様子はこちらのYoutube動画がよくわかります。

 

エフフォーリアに何が起きたのか?

エフフォーリアはレース終了後、正式に「心房細動による競走中止」と発表されました。

一時的なもので、今は元気…という競馬ニュースを見て、そらうには最悪の事態にはならずに済んで良かったな、程度の感覚でいました。

 

ホッとしたのもつかの間、今度は2日後にエフフォーリアの引退速報がネットを駆け巡ります。

 

 

ど、どういうこと…引退!?

心房細動って競走馬人生に関わるものなのか…ちょっと調べてみよう

 

 

 

心房細動とは

ということで、心房細動について。

最初「心室細動」と混同していて、両者の差を含めて調べなおしたのでちょっと時間がかかりましたね…。

 

参考にしたサイトはコチラ。(人間用ですが)

心房細動ナビ | 日本ライフライン株式会社

 

心房細動は不整脈の一種で、何かの拍子で心臓の拍動に乱れが生じることで「動悸、息切れ、めまい」のような状態になることもあるようです。ただし、血液は全身に送り出されているため、すぐに生死にかかわることはありません。

エフフォーリアがゴール板まで戻ってこれたのは「心房細動」だったからですね。

 

そらうにが混同していた「心室細動」の方は、心臓から血液が送られなくなる状態なので、もっと致命的な状況になります。

 

ただ、心房細動だからと楽観視できるという訳ではないようで、心臓のポンプ機能が低下した結果、心不全の確率が上昇することがあるんだとか。

 

レース中に起きることの怖さ

 

言わば全力疾走中のさらにラストスパートで、不整脈が起きたんだね

集団で走ってるところで立ちくらみなんか起こしたら…ゾワワワ

 

だとしたら、ゆっくりスピードを落として、様子を見た横山武史騎手の判断は頷けるものではないかと思いました。

4コーナーに一気に殺到し、さらなる加速をしていく馬たちとエフフォーリアの安全を考えたら…。

 

過去に似たような事例はないのか調べてみたら、以下の記事が見つかりました。

https://www.sankei.com/article/20141123-DC3GQCTQP5NXDCNG767PQOB56Q/3/

心房細動のほとんどは発症してから48時間以内に正常に戻るケースが多いらしく、なかなか検査で見つけるのは難しいとのこと。

 

心肺機能が低下する可能性もあるようで、一度起きてしまうと以前のレベルに戻るのに多くの時間を要することも容易に想像できますね。。

 

原因も曖昧なので再発防止もしづらい。思いのほか厄介です。心房細動。

 

エフフォーリアは大丈夫?

先ほども書きましたが、エフフォーリアは電撃引退ということで種牡馬として第2の馬生を歩むことが決まりました。

GIも複数回勝利し、エピファネイアの血統を継ぐ種牡馬として期待されていましたから、何かあってからでは遅いという判断なのでしょう。

 

あの4コーナーまでの強さ、もっと先が見たかったね

だいぶ先になるだろうけど、横山武史騎手が産駒に乗って大活躍するといいね

 

DMMバヌーシーでも同様の例が

ちょうど心房細動について調べてる最中、DMMバヌーシーの馬も心房細動で競走中止という事例が発生しました。

それは2023/2/15、名古屋競馬場の第2R。

 

こちらはその後も様子を見ながら競馬を使っていくと川西調教師のコメントがありましたので、競走馬の今のポジションによってリスクが取れる・取れないという判断基準があるんでしょうね。

 

おわりに

今回は心房細動について調べた内容を記事にしましたが、改めてレース中に馬に不測の事態が起きることの怖さを理解することができました。

また、検査してもわからないということなので、事前に見つけることは非常に困難ですし、どの馬もできる限り発症しないことを祈るのみです。

検査に関しては臨床試験が行われているらしく、少しずつではありますが着実に前進しているようです。

心房細動でまれに起こる思わしくない予後、その分岐点【獣医師記者コラム・競馬は科学だ】(中日スポーツ) - Yahoo!ニュース

 

 

人馬無事でってフレーズの意味、ようやく実感したかも

我々はただ健康を祈るのみ

 

それではまた。

 

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